【旧中村家住宅】 無料駐車場・見学情報 幕末の和洋折衷文化財が相模原市に
都道府県・国 > 神奈川県 > 登録有形文化財 > 中村家住宅主屋
アクセス 詳細情報
ピンポイントマップ
最寄りの駅から徒歩
バス
駐車場
見学のしかた(開館時間など)
訪れた時の様子(画像)
訪れてみての感想、オススメ度
建物の説明
中村家は、神奈川県中部を流れる相模川近くで、江戸時代の後期に富豪だった家です。
この建物は、幕末期に建てられた「擬洋風建築」と呼ばれる型式の建物で、当時としては時代を先取りしたデザインでした。
現在は相模原市が管理し、一般公開されています。
【最寄りの駅から徒歩】
JR 相模線 下溝駅(しもみぞえき)から、徒歩約23分(1.7km)。
JR 相模線 相武台下駅(そうぶだいしたえき)から、徒歩約26分(2.0km)。
【バス】
小田急 小田原線 相武台前駅
神奈川中央バス(通称、かなちゅうバス) 台14系統 原当麻駅(はらたいまえき)行き
↓
↓ [運行頻度] 1時間に1本
↓ [運賃] 210円 全国共通交通系ICカード可
↓ [乗車時間] 8分
↓
勝坂入口(かちさかいりぐち)バス停(地図・赤3)
↓
↓ 徒歩約6分(400m)
↓
現地
神奈川中央バスの時刻、料金検索は、各種乗り換え案内アプリ、または Google Map ルート案内機能が対応。
【駐車場】
旧中村家住宅付属の見学者用駐車場はありません。
ただ、建物を管理している相模原市の市役所に聞いたところ、近くにある勝坂遺跡公園の駐車場が使えます、ということでした。
勝坂遺跡公園の無料駐車場。地図・青1
[利用可能時間]
8:30〜17:00
[収容台数]
30台
駐車場にあった、遺跡公園散策マップを写真に撮って、それを頼りに公園の南端に抜けます。
画像クリックで高画質
駐車場の南西角が開いているので、そこから外に出ると。
すぐに二股に道が別れます。赤い矢印の方へ。
道は、森の中に入っていきます。
右の、「縄文復元住居」方向へ。
雑木林の中の、高さ5mほどの段差を登ると、台地の上に出ました。
勝坂遺跡公園です。
中村家は、公園の南端の近く。上の画像で言うと、ずっと奥のほうです。
縄文住居(地図・青2)の脇を通り過ぎ。
園の南端(地図・青2)からは、一般道を通って、地図を頼りに中村家へ。
【見学情報】
旧中村家住宅は相模原市が管理しており、内部を含め一般公開されています。
開館時間、閉館日などの最新情報は、相模原市公式サイトを確認するか、
あらかじめ相模原市文化財保護課(042-769-8371)に問い合わせてください。
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2020.11時点での見学情報
開館時間
9:30〜16:00
入館料
無料
休館日
月、火、水曜日(祝日の場合は開館)
年末年始(12/29〜1/7)
休館日でも、年末年始以外は建物の外観のみなら見学可。
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写真撮影は自由です。
二階部分は非公開。
【訪れた時の様子】
自宅からクルマで約1時間の距離。
神奈川県中部の相模原市内に、珍しい幕末の擬洋風建築が残っている、というので、行ってみました。
擬洋風建築(ぎようふう けんちく)とは、幕末から明治にかけ、日本各地で流行った建築様式。
外国人技師が建てたオシャレな洋館を見た大工が、日本の伝統建築技術を用いつつ、個人の住宅など比較的小規模な建物を、見よう見まねで一部洋風に仕上げてみた、というもの。
正式な洋風建築様式ではないので、擬洋風、というわけです。
まずはクルマを、市役所に電話して教えられた通り、縄文時代の遺跡、勝坂遺跡公園の無料駐車場(地図・青1)に停めました。
駐車場から現地までのルート詳細
駐車場から徒歩10分ほど。
立派な長屋門と、中村歯科の看板。
ここ、ですね。
門の脇には、見学案内の看板が立っていました。
(画像クリックで高画質)
長屋門の正面。
見学者はここを抜けるのではなく、門の右を迂回して敷地に入るよう、案内看板に書かれていました。
長屋門の裏側。
そして、旧中村家住宅。
6 7 現代の基準からすれば、「これが洋風か?」になると思います。
ですが当時は、建物は三階建て、一階の壁は朱色に塗られ、二階は白い海鼠(なまこ)壁、屋根は赤い瓦と、なんとも派手な外観だったそうです。
また、このような縦長のガラス窓は、江戸時代には非常に珍しがられました。
これらだけでも、当時の人々にとっては、十分洋風と言えたのでしょう。
家の裏には、古めかしい井戸が。
では、入口から中に入りましょう。
ここは、入ってすぐの土間。
12 13 14
管理人の方のお話によると、土間から遠い "きゃくざしき" と "なんど" は、最近になって公開されることになったそうです。
16
"なんど"の奥に、何やら巨大な箱。鉄のタンス?
と思ったら、なんと金庫でした。
19 20 21 22
この壁の鮮やかな青色の色彩も、当時のものを再現したそう。
というわけで、
建物以外、見るものはあまりない文化財建造物ではありましたが。
展示品のガラスケースが室内にズラリと並び、かつて住まいだった頃の雰囲気が台無しになってしまっているよりは、こっちの方がずっと落ち着いて、ゆったりとした気持ちで見学できました。
昔、祖父母の家の柱に掛かっていたのと同じような、振り子時計の「チク、タク、」という音を微かに聞きながら。
古い建物の落ち着いた雰囲気に癒される、ちょっと贅沢な時間を過ごすことができました。
【建物の説明】
中村家は、江戸時代後期以降、相模川の中流、勝坂地区の土地を広く所有し、「勝坂大尽」と呼ばれた豪農でした。
その6代目当主が幕末期に建てた住宅が、この建物です。
一階の造りや二階の海鼠壁(なまこかべ)などは和風ですが、二階には縦長の洋風ガラス窓がはまっており、和洋折衷の造り。
このように、幕末から明治初期に日本の大工が見よう見まねで洋風を取り入れた建物を「擬洋風建築」と呼びますが、実は、神奈川県で幕末期のものは、ここにしか残っていないそうです。
もちろん、外国人居留地があった横浜には、かつて擬洋風建築がたくさん建てられたはずです。
ただ、関東大震災や戦災、開発などで、徐々に失われてしまいました。
またこの建物は当初は三階建で、しかも一階部分は朱色、壁は群青色、屋根瓦は赤色、二階より上の外壁は黒と白の海鼠壁と、かなり派手な外観でした。
ご存知の通り、同じ神奈川県の横浜には現在も、瀟洒な洋館が数多く残っています。
その一方で、そういった本格的な洋館が建てられる前の、神奈川県内に残る唯一の過渡期の洋風建築として、この旧中村家住宅はとても貴重な存在と言えるでしょう。
これらのことが評価され、平成18年(2006年)、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として、この建物は国の登録有形文化財となりました。(文化財登録名は「中村家住宅主屋」)
文化財分布マップ
(全国の国宝、重要文化財建造物の詳細位置をプロットしています)
このページは、
相模原市 公式サイト
BS朝日 公式サイト
文化庁国指定文化財等データベース
現地配布パンフレット
現地案内看板
などの記述を参照しています。
アクセス 詳細情報
ピンポイントマップ
最寄りの駅から徒歩
バス
駐車場
見学のしかた(開館時間など)
訪れた時の様子(画像)
訪れてみての感想、オススメ度
建物の説明
中村家は、神奈川県中部を流れる相模川近くで、江戸時代の後期に富豪だった家です。
この建物は、幕末期に建てられた「擬洋風建築」と呼ばれる型式の建物で、当時としては時代を先取りしたデザインでした。
現在は相模原市が管理し、一般公開されています。
旧中村家住宅は、赤マーカー4
【最寄りの駅から徒歩】
JR 相模線 下溝駅(しもみぞえき)から、徒歩約23分(1.7km)。
JR 相模線 相武台下駅(そうぶだいしたえき)から、徒歩約26分(2.0km)。
【バス】
小田急 小田原線 相武台前駅
神奈川中央バス(通称、かなちゅうバス) 台14系統 原当麻駅(はらたいまえき)行き
↓
↓ [運行頻度] 1時間に1本
↓ [運賃] 210円 全国共通交通系ICカード可
↓ [乗車時間] 8分
↓
勝坂入口(かちさかいりぐち)バス停(地図・赤3)
↓
↓ 徒歩約6分(400m)
↓
現地
神奈川中央バスの時刻、料金検索は、各種乗り換え案内アプリ、または Google Map ルート案内機能が対応。
【駐車場】
旧中村家住宅付属の見学者用駐車場はありません。
ただ、建物を管理している相模原市の市役所に聞いたところ、近くにある勝坂遺跡公園の駐車場が使えます、ということでした。
勝坂遺跡公園の無料駐車場。地図・青1
[利用可能時間]
8:30〜17:00
[収容台数]
30台
駐車場にあった、遺跡公園散策マップを写真に撮って、それを頼りに公園の南端に抜けます。
画像クリックで高画質
駐車場の南西角が開いているので、そこから外に出ると。
すぐに二股に道が別れます。赤い矢印の方へ。
道は、森の中に入っていきます。
右の、「縄文復元住居」方向へ。
雑木林の中の、高さ5mほどの段差を登ると、台地の上に出ました。
勝坂遺跡公園です。
中村家は、公園の南端の近く。上の画像で言うと、ずっと奥のほうです。
縄文住居(地図・青2)の脇を通り過ぎ。
園の南端(地図・青2)からは、一般道を通って、地図を頼りに中村家へ。
【見学情報】
旧中村家住宅は相模原市が管理しており、内部を含め一般公開されています。
開館時間、閉館日などの最新情報は、相模原市公式サイトを確認するか、
あらかじめ相模原市文化財保護課(042-769-8371)に問い合わせてください。
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2020.11時点での見学情報
開館時間
9:30〜16:00
入館料
無料
休館日
月、火、水曜日(祝日の場合は開館)
年末年始(12/29〜1/7)
休館日でも、年末年始以外は建物の外観のみなら見学可。
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写真撮影は自由です。
二階部分は非公開。
【訪れた時の様子】
自宅からクルマで約1時間の距離。
神奈川県中部の相模原市内に、珍しい幕末の擬洋風建築が残っている、というので、行ってみました。
擬洋風建築(ぎようふう けんちく)とは、幕末から明治にかけ、日本各地で流行った建築様式。
外国人技師が建てたオシャレな洋館を見た大工が、日本の伝統建築技術を用いつつ、個人の住宅など比較的小規模な建物を、見よう見まねで一部洋風に仕上げてみた、というもの。
正式な洋風建築様式ではないので、擬洋風、というわけです。
まずはクルマを、市役所に電話して教えられた通り、縄文時代の遺跡、勝坂遺跡公園の無料駐車場(地図・青1)に停めました。
駐車場から現地までのルート詳細
駐車場から徒歩10分ほど。
立派な長屋門と、中村歯科の看板。
ここ、ですね。
門の脇には、見学案内の看板が立っていました。
(画像クリックで高画質)
長屋門の正面。
見学者はここを抜けるのではなく、門の右を迂回して敷地に入るよう、案内看板に書かれていました。
長屋門の裏側。
そして、旧中村家住宅。
6 7 現代の基準からすれば、「これが洋風か?」になると思います。
ですが当時は、建物は三階建て、一階の壁は朱色に塗られ、二階は白い海鼠(なまこ)壁、屋根は赤い瓦と、なんとも派手な外観だったそうです。
また、このような縦長のガラス窓は、江戸時代には非常に珍しがられました。
これらだけでも、当時の人々にとっては、十分洋風と言えたのでしょう。
家の裏には、古めかしい井戸が。
では、入口から中に入りましょう。
ここは、入ってすぐの土間。
12 13 14
管理人の方のお話によると、土間から遠い "きゃくざしき" と "なんど" は、最近になって公開されることになったそうです。
16
"なんど"の奥に、何やら巨大な箱。鉄のタンス?
と思ったら、なんと金庫でした。
19 20 21 22
この壁の鮮やかな青色の色彩も、当時のものを再現したそう。
というわけで、
建物以外、見るものはあまりない文化財建造物ではありましたが。
展示品のガラスケースが室内にズラリと並び、かつて住まいだった頃の雰囲気が台無しになってしまっているよりは、こっちの方がずっと落ち着いて、ゆったりとした気持ちで見学できました。
昔、祖父母の家の柱に掛かっていたのと同じような、振り子時計の「チク、タク、」という音を微かに聞きながら。
古い建物の落ち着いた雰囲気に癒される、ちょっと贅沢な時間を過ごすことができました。
【建物の説明】
中村家は、江戸時代後期以降、相模川の中流、勝坂地区の土地を広く所有し、「勝坂大尽」と呼ばれた豪農でした。
その6代目当主が幕末期に建てた住宅が、この建物です。
一階の造りや二階の海鼠壁(なまこかべ)などは和風ですが、二階には縦長の洋風ガラス窓がはまっており、和洋折衷の造り。
このように、幕末から明治初期に日本の大工が見よう見まねで洋風を取り入れた建物を「擬洋風建築」と呼びますが、実は、神奈川県で幕末期のものは、ここにしか残っていないそうです。
もちろん、外国人居留地があった横浜には、かつて擬洋風建築がたくさん建てられたはずです。
ただ、関東大震災や戦災、開発などで、徐々に失われてしまいました。
またこの建物は当初は三階建で、しかも一階部分は朱色、壁は群青色、屋根瓦は赤色、二階より上の外壁は黒と白の海鼠壁と、かなり派手な外観でした。
ご存知の通り、同じ神奈川県の横浜には現在も、瀟洒な洋館が数多く残っています。
その一方で、そういった本格的な洋館が建てられる前の、神奈川県内に残る唯一の過渡期の洋風建築として、この旧中村家住宅はとても貴重な存在と言えるでしょう。
これらのことが評価され、平成18年(2006年)、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として、この建物は国の登録有形文化財となりました。(文化財登録名は「中村家住宅主屋」)
文化財分布マップ
(全国の国宝、重要文化財建造物の詳細位置をプロットしています)
このページは、
相模原市 公式サイト
BS朝日 公式サイト
文化庁国指定文化財等データベース
現地配布パンフレット
現地案内看板
などの記述を参照しています。
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